こんにちは。
土曜日は、城下町シンポジウムへ参加のため松本市へ訪れていました。
城下町に住む有志が全国各地より馳せ参じていました。
まずは建築家の安藤忠雄氏による講演会で幕を開けました。
恥ずかしながら、氏についてはお名前を聞いたことがある程度の状態でしたが、お話は結構刺激的でした。
最も驚いたのが、設計する際の「敷地」にこだわらないという姿勢でした。当然のことながら敷地には
境界があります。普通は、その敷地内でいかにして建物を建てるのかを考えます。ですが、氏はその
前提を当たり前のように取り払ってしまうのです。おそらく「地形」を眺めているのだと思うのですが、
敷地外に出てしまっている建物の設計図を当たり前のようにお施主に提案するというのです。もちろ
ん100%無理な場合はこのような提案をしないと思うのですが、少なからず不動産に関わる者として
はとてもびっくりしたと同時に、自分が無意識に「縛られているもの」を持っていることに久しぶりに気
づかされました。
続いて第4分科会に出席しました。
ニューツーリズムと題して、今後の観光のあり方などを松本大学佐藤教授、亀岡商工会議所清水専
務、サイクリングツアー運営肥塚さん、彦根青年会議所藤田直前理事長でパネルディスカッションを
行いました。京都の観光客を毎年100万人ずつ増やした方法、都内で外国人向けにサイクリングツ
アーを提供している話、ゆるキャラ「ひこにゃん」にまつわる裏話など生の声を聞くことにより、我が伊
那地域に置き換えて色々考えることが出来ました。
分科会最後に、会場左側面のカーテンをガラッと開け放ち、綺麗な城下町と山並みを出現させる
という心憎い演出を行っていました。
ただ、私なんかは会半ばぐらいからこの開放的な雰囲気で会場を包み込めばもっと心地良かったか
もなぁ~なんて感じました。
そう!最後に面白かったことを一つ。
この↓写真を見てください。
安藤氏の書籍にサインを頂いたのですが、何と書いてあるか読んでみてください。
Takehisu Shibuya とあります。
んっ・・・ タ、ケ、ヒ、スぅ? こっ これは・・・ いったい・・・ 誰?・・・・・・・
帰って開いてみるまで全く気がつきませんでした。
2人の会話中に起こった双方の誤解。。。
何だか安藤氏らしい一面も感じることが出来て、別の意味で大満足です。
う~ん、面白い! それにしても、タケヒスって・・・