こんにちは。
そのシンポジウムに行って来ました。
この類の会はご無沙汰でしたが、いや~会場の熱い雰囲気はやはりグッと来ますね。
つられて?神子柴石器のトートバックを買ってしまいました。うわ~マニアック!
神子柴遺跡の発掘調査に携わった、伊那・宮田・駒ヶ根の方々の貴重な体験談をお聞きできたのは面白かったです。
<有機物らしき黒い層を見たということですが?>
「いや、もう周りがどんどん埋め戻されて期限も押し迫っていましたし」
<見たのは中心あたりですか?>
「いやそこではなく図面下の石器のあたりです」
<それは黒い層でしたか>
「秋の日暮れ時間で、もうちょっと下層まで調査できたらよかったのですが」
<うーん、(層が)あるとしたら困ってしまうのですがね・・・>
現在の調査方法と比較すれば、昭和33当時は甘い部分があった事は仕方のないことです。
遺跡は墓、住居、石器製作場所、交易場所いずれのものなのか今だ決着がついておらず、有機物がどこのどのように存在するかによって、論争に大きな影響を与えます。
困っちゃうんだよなぁ~という研究者の本音が出たところで大いに笑ってしまいました。
伊那市創造館に常設展示されている石器は、芸術品といってよいほど素晴らしいものですので、ぜひ見に来てください。